日韓共催 <<あるボランティアの声・・>> |
“あるボランティア”のプロフィール:
|
横浜にある“パシフィコ横浜”に設置されれた |
6月28日(金曜日) IMCでの最後の業務。でも、最も充実感のある仕事だった。。 |
今日で、一ヶ月間続いたボランティア業務が終了した。 あさっての30日には決勝戦が行われる。普段は、資料を配布したり、コピーしたりして棚に置く程度の業務だったが、今日は決勝戦用のチケットをプレスに与える業務を行った。 これまでで最も充実感のある業務だった。普段はオフィス内での活動だが、今日はプレスが活動をしているフロアーにレセプションを設置し、そこでチケットの配布を行った。外国人プレスと会話ができたので、楽しかった。 IMCには様々な国から来たプレスが集まっている。チケットを取りに来て、そこで交わす短い会話や態度などにお国柄や国民性が見受けられた。 ある人はどーでもよいことを長々と話し、最後にちょこっと本題を言うし、またある人は“自分の会社の振り分けられるチケットが少ない!”と言ってゴネる。誰も理解出来ないのに、ポルトガル語で話続ける人などなど。 みんな色んな国から来るので、なかなか多様性に富んでいて面白い。 ただ、一つだけ不満があった。それは、大会組織員会の人のボランティアに対する接し方だ。今日は、チケットを取り扱うため、普段とは違う組織委員会の人と仕事をすることになった。彼らは殆どが英語が出来ない。だから、僕たちボランティアに通訳を頼む。でも、ある人は“(プレスが)何て言っているのか、早く訳せ!”などと言う。とても腹が立った。もっと他に頼み方があるじゃないか、と思う。ボランティアなので、雇ってもらっている訳ではない。もちろん、語学などの技能をボランティアに役立てるために僕は仕事をしてきたが、まるで翻訳機のように扱われることに、良い気持ちはしない。 そんなこともあったけど、結局の所、仕事は楽しかった。でも、今日で終わり。 さようならIMC。 残るは30日のクロージング・セレモニーである。 |
6月14日(金曜日) ロシア対ベルギー戦観戦!! |
何故か我が家にやってきたワールドカップのチケット3枚。ちゃんと観に行ってあげないと、もったいないので、家族3人で行く。 試合は午後3時半から。11時過ぎの東京駅発の新幹線に乗る。実は、今回僕が新幹線に乗るのは2回目くらいだ。幼いときに1度乗ったような記憶がるだけだ。国内の移動は車の場合が多く、国内旅行もあまりしたことがないので、大学生になって乗った「こだま」に少しワクワクしてしまった。 新幹線は106分で掛川駅に到着。電車は快適だった。自由席だったが、中国で乗った鉄道の「軟座(ファーストクラスのこと)」と比べると、その快適さは比較にならない。だから、新幹線は「Shinkansen」の固有名詞で通じるハズである。 掛川駅からはシャトルバスが運行されている。駅から20分くらいで、スタジアム近くの停留場に到着。そこから、さらに15分ほど歩かされた。すると、山奥にスタジアムが見えてくる。“こんな静岡の山奥にこんなものを作って・・”と思う。サッカーが終わったら、どうなるのだろうか。長野オリンピックのことも考えると、今後この小さな地区に今日ほどの人間があつまることはないだろう。既存のスタジアムを利用すればいいのに、FIFAの基準に合うために、たった数回の試合のためにこんなものを作ったのだろう。 そんなことを思いながら、僕たちは徐々にスタジアムのゲートに近づく。遠くから見ると、人々がスタジアムに向かって歩いているのが良く見える。試合開始まで1時間以上あるが、既に開場されているようだ。 スタジアムまでの通りには、警官やボランティアの地域の人々が立っている。ボランティアの人たちは口々に“こんにちは。ようこそ!”と言う。みんな笑顔だ。“楽しんできてください!”。そんな言葉を我々観客の全員に掛ける。地元の熱意が伝わってくる。 スタジアム内には直ぐに入れた。特に列に並ぶようなこともなく、セキュリティーチェックを通過する。チケットの購入者の身元チェックを行うこともない。これまで言われていたような厳格なチェックを行われていない。結局、そんなものだ。 自分たちの席に着く。その席から場内を見渡す。サッカーのフィールドは意外と小さい。野球の場合、選手は豆粒程度にしか見えないが、サッカーの場合はそんなことはない。目の前にいるような感覚だ。選手の動きもテレビで観ていると違って、遅く感じる。男たちが目の前でボールを追いかけているだけ、というカンジだ。特にエキサイティングでもない。。 僕たちが座っている席は、ロシア人サポーターが多かった。元々ロシア語は普通に喋っても怒っているように聞こえる。だから、大きな声で叫ばれるロシア語は迫力満点である。でも、何を言っているからは分からない。 結局、試合はベルギーの優勢が続き、3対2でロシアの負け。試合前には張り切っていたロシア人は、もはやその面影もなく、肩を下ろして、静かにしている。 試合終了後、新幹線で東京へ帰る。8時過ぎに東京に到着。高校時代の友達と池袋で食事をすることになっているので、そのまま東京駅から池袋へ中央線で移動。パーティー(飲み会)に参加する(詳しくは、「ちょっとした出来事・ある大学生の出来事」をどうぞ) |
6月12日(水曜日) チケット入手!!・・世の中理不尽ですねぇー。 |
今日はボランティア業務はない。しかし、チケットが手に入ったので報告する。 世間ではチケットの争奪戦が繰り広げられているそうで、アホな大学生がマスコミの目の前で暴れ、逮捕される映像が流された。FIFAのチケット購入用のサイトもパンク中。2万回電話をかけて、繋がるのは2本らしい。 それでも、手に入る人は手に入るらしい。その証拠に何故か僕の自宅にチケットが舞い込んできた。。 彼女は某外資系の会社に勤めている。この会社の接待用のチケットが余ったらしく、それが社員に抽選で配られたそうだ。そんなことで、チケットの購入者の欄には会社の名前が書いてある(だから、右の画像は拡大できません・・)。 ダフ屋がチケットを十数万で売っているというニュースを聞く。血眼になってチケットを探している人もいるだろう。そんなご時世の中、彼女は“タダ”でこのチケットを手に入れた。世の中理不尽なものである。 ちなみに、入手したチケットは1枚。だから、僕は観に行けない。試合は2日後の14日。彼女は自分の運で手に入れたので、一人で観に行くそうだ。会社を休んで。。 |
6月7日(金曜日) 僕は試合は見られません・・。 |
今日も大学が終わってからボランティアに向かう。仕事内容は何も変わらない。そんなに忙しくない。世間の盛り上がりとIMC内のそれは全く違う。なんでそんなにサッカーに世界中の人が興奮するのかが理解できない・・。きっと、スタジアムなどのまさに「現場」は盛り上がっているのだろう。 仕事内容に変化がないので、特にここに書くことはなくなってしまった。 仕事が終わり、家族と食事の待ち合わせをした。待ち合わせ場所で少し夕食を食べる。 すると、隣の席に座っていた少し柄の悪そうな20歳くらいのおにーちゃんたちが4-5人でワールドカップの話をしていた。 ある1人がこう言う。“オレ、決勝戦のチケット持ってるんだよねぇー。でも、会社の金で買ったから、オレが持ってても意味ないしぃー”。周りにいる男が言う。“へぇー、スゴイっすねぇ。自分、マジで羨ましいっす。”相手の男は更に言う。“まぁねぇー”。 男は自慢しているのである。僕自身、サッカーに興味ないから、何も羨ましくないけれど、その光景は滑稽だった。それだけワールドカップは人々を魅了しているようだ。「魅了」というより、「覚醒」させていると言っても良いかもしれない。 この時、僕はボランティアのIDカードを首から下げていた。IMCから気づかずにそのままにしていたのだ。1人の男がそれに気づく。“あのカードがあれば、スタジアムに入れそう・・”。そんな風に思っているように見える。少し恐怖を感じる。急いで、IDカードをリュックにしまう。今度からは気をつけようと思う。 |
5月31日(金曜日) 開幕戦! |
今日は開幕戦の日。大学が終わってから、4時に横浜に到着。20時30分から韓国のソウルで開幕戦が開かれるので、今日が本当の仕事始めかもしれない。 今日は、“Release”という仕事を担当した。これは、プレス向けにFIFAの公式データを配布する仕事だ。IMCの施設内には、下駄箱のような棚があり、それぞれに各書類を入れ、プレスが自由に取る。頻繁に棚をチェックして、枚数が少なくなった書類を新たにコピーして、補充する。これが、一般的な“Release”の仕事である。 しかし、今日は開幕戦の日。ちょうど仕事中にフランス対セネガル戦が行われた。試合が行われる直前には、現地からスターティングメンバーのリストがFAXで送られてくる。それをコピーして、プレスに手渡しで配布する仕事がある。 スターティングメンバーなどの情報は、プレスにとっては最も重要な資料の一つで、早く手に入れたいと思うものだ。そんな大切なモノを自分が扱っていると思うと、責任重大だと感じる。それに加え、マスコミに出す前の情報を知ることが出来ると思うと、なぜか得した気分にもなれる。もちろん、そんな情報を知ったからと言って、お金が手に入るわけではないけれど。。 試合中は組織員会の人たちと一緒にテレビで観戦する。基本的に試合中は情報は無い。ハーフタイムに入ると、途中経過の情報がスターティングメンバーの情報と同じように現地から送られてくるので、それを同じように印刷し、配布する。試合が休憩に入るごとに仕事が始まるという感じだ。 今日は一試合しか行われなかったので、ゆっくりと試合を観戦できた。次回は、活動時間中に3つの試合が同時に行われるので、そんなことは出来ないかもしれない。。 |
5月24日(金曜日) ワールドカップ=球技大会!! |
今日からIMCが正式にオープン。そして僕の仕事も今日からだ。ボランティアの業務には「早番」と「遅番」の二つがある。早番は午前9時から午後5時まで。遅番は午後4時から午後11時までだ。大学の授業が2時半におわり、十分に間に合うと思っていただが、かなり時間が掛かった・・。大学は都内にあるし、電車も一本で行ける。だから、間に合いそうな気がした。しかし、桜木町の駅からIMCまで徒歩で20分掛かることを忘れていた・・。駅から走ったが、道のりの半分くらいのところで疲れた。。だから、開き直って自分のペースで歩くことにした。 そんなこんなでIMCに到着。入り口では先週とは比べ物にならない程の数の警備員と警察官。。金属探知機でセキュリティーチェックを受ける。そこに20人近い警備員と警官がいるのだから、少し緊張・・。別に悪いことはしていないし、怪しいものは持っていないので、気にする必要はないけど、交番の前を通り過ぎるときのような緊張感を感じる。“ピー、ピー”なんて音がなったらどうしようという不安にも駆られる。 問題なくセキュリティーチェックを通過し、ボランティアの控え所で専用のユニフォームに着替える。このユニフォームがダサい・・。デザインといい、色彩といい、“誰が選んでいるんだ!”と思わずにはいられないほどの代物。多くのボランティアが思っているに違いない。それでも、このユニフォームは公式スポンサーであるアディダスが作っている。“アディダスの製品ってこんなにダサかったかなぁー”とは思ったけれど、仕方ないので着る。 先週の最初で最後の「実地研修」からちょうど一週間。“正式オープンの日なのだから人が沢山集まっているだろ”と期待した。その期待はあっさりと裏切られた。今日も誰もいない。 もちろん、先週に比べれば、外国人プレスを見かけるようになった。それでも、ボランティアの人間の方が多い。試合すら始まっていないのだから仕方ないかも。 試合が始まっていなければ、当然仕事もない。JAWOCの方も申し訳なさそうに、“今日は仕事はないです・・。とりあえず、一時間くらい巡回してきてください”と言われた。“巡回”という名の“時間つぶし”である。数人のボランティアと一緒に施設内を歩いて回る。でも、先週の研修で歩き回ったから何も見るのもはない・・。 それでも、いくつか営業を行っているセクションがある。一つは郵便局。臨時の出張所である。そこに詰めている郵便局の人も暇そうだった。だから、みんなで話しかけてみる。“暇ですねぇー”。すると向こうも、“そうですねぇー”と言いながら、僕たちと話をしたそうな面持ちである。それほど“暇”なのだ。そこで数分会話をする。午前中に開局式を行ってからは、一切人が来ないということだ。“お互い暇ですねぇー”という言葉でその場を立ち去る。 次に営業をしていたのがその郵便局の隣にある「キオスク」である。キオスクという名につられて、何か食べ物でも売っているのかと思ったら、ただオフィシャル・グッズを売っているだけだった。僕たちと同じようにその名前を期待したと見られる外国人プレスが1人やってきた。施設が広いので、キック・ボードに乗ってやってきた。 その人は、店員のおねーちゃんにドイツ語で話しかけていたが、彼女は理解できなかったので、英語で話し掛け始めた。その人はタバコが欲しいと言った。でも、売っていない。“キオスクなのに?”という顔をしながら、僕たちの顔を見た。だから、僕は“施設内は禁煙だから、外に買いに行かないいけないと思う”と言うと、“そうか・・”と言いながら、キック・ボードに乗って立ち去った。。 やっと仕事ができた!少し無理矢理に話しかけたけど、一応ボランティアらしいことはしたのかも。。 一時間経って、時間は潰した。それでも、活動時間はまだ6時間残っている。他にやることはない・・。で、JAWOCの人が取って付けたように仕事をくれた。“メモ用紙作り”。コピー用紙の裏紙を使ってメモ用紙を作った。 それでも他に仕事はない。だから、韓国人のボランティアの方と話をしたり、韓国語を習ったりした。 僕が作業しているのは、JAWOCのオフィス内だ。「関係者以外立ち入り禁止区域」であるが、内部はほのぼのとしたカンジ。JAWOCの人間に、“文化祭の準備してるみたいですねぇー”と言ったら、“しょせん、球技大会ですから”という答え。そう、しょせん「球技大会」なのだ。サッカーするのは選手だから、組織委員会の人間にはあまり興味の無いことなのかもしれない。 今日は仕事がないので、9時半に終わる。次回の活動日は31日。開幕戦の日らしい。。試合が行われている時間帯に活動するので、今日よりは仕事らしい仕事ができるかも。。
|
5月17日(金曜日) 嵐の前の静けさ・・ |
今日は、初めての実地研修があった。大学が2時半に終わり、都心から電車で一時間掛けて、JR桜木町駅に到着。駅から目的の「みなとみらい21」までは、2.5Kmの長道・・。駅からランドマークタワーへ歩く歩道で行き、そこからショッピングモールを通り、さらにクイーンズ・タワーなるところを通り抜けて、やっとのことで「パシフィコ横浜」にたどり着いた。。入り口には民間の警備員と神奈川県警の機動隊の警官が警備している。自分のIDを示し、中に入る。一般人が入れない所に入れるだけで、何か優越感を感じてしまう。。 本当の目的地である施設内の「ブリーフィング・ルーム」に入る。そこは、業務が始まるとJAWOCなどの組織が公式会見を行う場所である。もう既に大型のスクリーンやステージは完成してある。あと数日後にはマスコミが大勢集まって、てんやわんや(ちょっと古い表現・・)になるのだろうか。。 実地研修はこれが最初で最後である。次回来るときは本番。 ブリーフィング・ルームで30分ばかり説明を受け、施設内を見学した。「研修」といっても、それだけだ。 あと数日で開催だというのに、施設内に誰もいない・・。ホントに誰もいない。すべての試合は、この施設から全世界に放送されるというのに、今日現在既にスタジオをオープンしているのは日本のテレビ局も含めて3社だそうだ。 放送センタ(IBC)には、日本の総務省が実験的に行う「3D立体スクリーン」があった。ここで関係者向けに試合を生中継で立体映像にして観戦するらしい。。ボランティアも邪魔にならなければ参加できるそうなので、時間があれば試してみようと思う。でも噂によると、とても気分が悪くなるらしい・・。ディズニーランドの「スターツアーズ」みたいらしい。それなら、フツーのテレビで観ていた方が良さそうとも思う。 テレビ以外の一般のプレスが利用する施設にも誰もいない。整然と並んだ数百のデスクに誰もいない・・。本当に誰もいない・・。世の中、“サッカー、サッカー”とアホみたいに騒いでいるけれど、現場はこんなものだ。。 これほどワールドカップの拠点に人がいない理由は、開幕戦が韓国で行われるからだそうだ。“あぁー、なるほどね”とその説明に納得し、帰宅する。 |
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||